長崎県平戸市。
四方を海に囲まれた風光明媚で異国情緒溢れる小さな島。
七海は、この島で生まれ育ち多くの友人たちと高校までを過ごす。高校時代は弓道部に所属し、将来有望な弓の名手として期待されていたが、ある事件から弓を持つことをためらうようになってしまった。
七海は高校を卒業すると、恋人・邦夫と共に平戸を離れ上京。
邦夫は東京でカメラマンを目指し、厳しい修行にも耐え念願のカメラマンに。
七海は、そんな邦夫を献身的に支え二人は晴れて結婚。
念願のカメラマンになった邦夫を支えることに生きがいを感じ、毎日幸せな日々を過ごす七海。・・・・・しかし、その幸せは長くは続かなかった。
ある日、邦夫は大手広告ポスターの撮影中に誤って足を滑らせて高さ20mもあるスタジオの天井から墜落してしまう。一命は取り留めたが、全身骨折・臓器のダメージも大きく昏睡状態が長く続く。
事故から3ヶ月、奇跡的に意識を回復した邦夫だが自由が利かない体に加え、カメラマンにとって一番大事な”
光”を失うというハンディを背負うことに。全盲になってしまった邦夫は毎日の生活にも張りがなくなり、七海の人生も一変してしまった・・・・・。二人は東京を捨て故郷である平戸に戻るが、そこでの生活は毎日が悶々として二人の仲もギクシャクとして2年を過ぎようとしていた。その間、邦夫はほとんど外に出ることはなかった。
そんなとき、幼いころからの友人・隆二と誠が光を失った邦夫に「もう一度写真を撮れ!」と、そして弓を持つことを止めた七海に「もう一度弓を持て!」と、無謀ともえる言葉を口にする。そんな友人たちの言葉に戸惑いと苛立たしさを感じる邦夫・・・・・。そして悩み続ける七海。
ここから新たな二人の葛藤がはじまる・・・・・。


